出版本の紹介

「協育」のススメ

戦略的教育CSR×学校「協育」のススメ

企業のブランドコミュニケーションの新たな手法

若江 眞紀 著

 

 


 

⇒アマゾン(amazon.co.jp)書籍情報

「次世代」――文字にするとたった3文字ですが、そこには、はかりしれない未来があります。

といっても、次世代とは、遠い未来の存在ではなく、たとえば、自分の子ども、親戚の子ども、近所の子ども、友人の子ども、会社の部下、サークルの後輩……すべてがあなたのすぐそばにいる、未来の担い手たちです。

次世代の育成のために欠かせないもの――学校教育。
1991年の株式会社キャリアリンク創業以来、20年以上、さまざまなかたちで学校教育に携わってきた教育コンサルタントとして、私が本書を世に出そうと思ったのは、次世代育成に関わる企業が、「CSR(Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任)」を超えた、「CSV(Creating Shared Value=企業が社会と共有できる価値を創出する)」という視点で、学校教育にもっともっと関わっていくべきだということを伝えるためです。

CSRとは、企業が社会・経済・環境において、持続可能な社会の実現に向けて、社会的責任を果たそうとするものです。

その中でも企業が学校教育の分野で次世代育成を支援する活動を、私たちキャリアリンクは独自に「教育CSR」と称してきました。

近年、多くの企業がCSRの一環として学校教育に関わる教育支援活動に注目し、取組みをはじめたことで、教育CSRは大きなムーブメントになりつつあります。
しかし、今後、さらに企業に必要となるのは、社会と共有できる価値を創造するというCSVの視点で、教育CSRを戦略的に展開していくことなのです。

これまでの日本の教育スタイルは、「知識提供・記憶偏重型の授業」がほとんどで、残念ながらグローバル社会で必要とされる「スキル育成のための思考支援型のインタラクティブな授業」とはいえませんでした。

しかし、21世紀社会では、「教員のファシリテーションによって、テーマについて協働的に考えながら個々の考えを構築していく」――そんな授業が必要なのです。つまり、知識提供ではなく、「子どもたちが、ものごとの多様な見方に気づき、自ら考える」ことをうながすような思考支援型の授業が、学校教育の早い段階から必要とされています。

このような経験をもたない学生が社会に出たとき、グローバルな社会で闘っていかなければならない企業がそんな人材を評価し、必要とするでしょうか?

国も企業も、次世代の人材育成は、今までのままではいけないという危機感を抱いています。

21世紀社会において、日本の教育は変革しなければなりませんし、文部科学省も新たな教育施策や指針を示しています。

そうした中、学校教育のパラダイムシフト(転換)には、企業や地域など、社会との関わりや連携、支援が不可欠なのです。

だからこそ、教育CSRとして、より早い発達段階の子どもたちの教育に企業が関わることは、子どもたちが社会で必要とされるマインドやスキルを身につける機会を提供するという重要な意味を持ちます。

そして、そのような経験をした人材が増えることは、めぐりめぐって企業や日本の社会のためになります。

ただし、企業が学校教育の現状を認識しないで、教育CSRに取り組んだとしてもうまくはいきません。

次世代育成支援の必要性の本質を理解し、学校教育現場の現状と方向性に基づいた支援、それが、今、企業に求められているのです。

本書では、私が20年来取り組んできた経験をもとに、まず学校教育現場の実情を知っていただき、そのうえで教育CSRを戦略的に自社の価値向上につなげる(企業ブランディングにつなげる)方法論を、実例をまじえて紐解いていきます。

次世代を担う子どもたちのために、企業はもちろん、社員=地域人材=保護者など、みんながWIN×WINになれる次世代育成のためのスキーム構築に本書をお役立ていただければ幸いです。

Contents

第1章 知ってほしい!
問い直される企業の教育CSR活動と教育現場の実情
第2章 考えてほしい!
教育CSR活動を“戦略的”に企業のブランドコミュニケーションにつなげるには
第3章 行動してほしい!
事例から考える戦略的教育CSRがもたらす企業価値の変化
第4章 創造してほしい!
教育を通して、新たな価値を創造する
若江 眞紀
著者
若江 眞紀
Profile

株式会社アクセプト 代表取締役
株式会社キャリアリンク 代表取締役

1987年に株式会社アクセプト設立。
生活者からの視点に基づいた新たな市場戦略により、企業のマネジメント戦略、マーケティング戦略の策定・実施を総合的にサポートするクリエイティブ・コンサルティング事業を展開し、現在も活動中。
子育てを通して日本とアメリカの教育に同時に触れた経験から、日本の教育に課題を感じ、 1991年に保育・教育分野に特化した株式会社キャリアリンクを設立。
企業の教育CSRや官公庁・自治体の教育施策へのコンサルティング事業を通じて、産業界と教育界をつなぐ次世代育成に取り組む。

現在
  • 横浜市立市ヶ尾中学校運営協議会 委員
  • 奈良県奈良市の地域教育を考える委員会 委員
  • 優れた「地域による学校支援活動」推進にかかる文部科学大臣表彰審査委員会 委員 等
株式会社キャリアリンク
http://www.careerlink-edu.co.jp/
若江眞紀の教育共感net
http://www.kyouiku-kyoukan.net/